レイはいったい何者なのか? (エピソード7 フォースの覚醒)

英語の勉強から少し離れて、今日はレイが何者なのか、レイの出自について考えてみたいと思います。

エピソード7からの新三部作で主人公格として登場したレイ。当初は親に捨てられ長い間(15年程?)砂漠の惑星ジャクーで孤独に廃品回収で生計を立てていた彼女は、ひょんなことからBB-8やフィンと出会い、ファーストオーダーとの戦いに巻き込まれていきます。

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レイは一体何者?

劇中の言動やそのフォースの強さを見ると以下の二点が推測できます。

1. ルーク=スカイウォーカーの娘

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ルークの娘説の根拠は以下の通りです。

  1. (遺伝で)フォースが強い
  2. ルークとレイ、名前の関連性
  3. 予告編のルークのセリフ
  4. 人生が変わった時のBGM
  5. ルークのライトセイバーに共鳴
  6. R2-D2の再起動
1. (遺伝でフォースが強い)

生まれ持ったフォースの強さは生得的なものであるとの描写がエピソード1で描かれていました(ミディ=クロリアンの血中濃度として)。そのため、遺伝するものと推測されます。

エピソード6においても、ルークがレイアに自分たちの出自を告げる際に、”The Force is strong in my family. My father has it. I have it. And my sister has it.” (僕の家系はフォースが強いんだ。父も、僕も、僕の妹も。)と言っています。

フォースの強さは折り紙付きと言っても良いと思います。レイアの息子、アナキンの孫であるカイロ・レン (ベン) も豊かな才能を持って生まれてきたと考えられます。が、レイは彼と同格以上のフォースの使い手になり得る可能性が高いことは、才能に目覚めたばかりのフォースを見よう見まねで使いこなしマインドトリックを利用してスターキラーベースで拘束から脱出、ついには(深手を負っていたとは言え、ダークサイドの訓練を重ねていた)カイロ・レンをライトセイバー戦で圧倒したことからも見て取れます。

ただし、カイロ・レンがとりわけ精神的に不安定であったこと (父親であるハン・ソロを殺害した際にはシディアス卿の様に確信に満ちた表情や態度ではなく、迷いと涙が見られ、直後に抜刀状態であるにもかかわらずチューイの銃撃をまともに食らっている)、銃撃による深手を負っていたこと(決闘の前におじいちゃんみたいに腰をトントンした際に血がしたたっていた)、フィンを仕留めた際に更に軽傷を負っていた事、このあたりを差し引いて考える必要もあります。

2.ルークとレイ、名前の関連性

言語的な観点からの、二人の名前の関連性も見落としてはいけないポイントになります。Lukeはラテン語で「光」。明るさの単位のLux ルクスの語源でもあります。Reyという名前とRay (光線) は同音異語です。偶然の一致でしょうか?

3. 予告編のルークのセリフ

“The Force is strong in my family. My father has it. I have it. And my sister has it. You have that power, too.” (僕の家系はフォースが強いんだ。父も、僕も、僕の妹も。お前にもその力がある。)

エピソード6のセリフのつなぎ合わせですが、レイに語りかけているのだとしたら、レイはスカイウォーカーの血に連なる者である可能性濃厚です。後述しますが、レイアの娘という線は薄いです。

4. 人生が変わった時のBGM

これも小さな共通点ですが、二人の人生の転換点におけるBGMも同じ曲が使われています。

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フォースで引き寄せたライトセイバーを、自らの意思で抜刀してカイロ・レンと戦う決意をしたレイ。ライトサイドの戦士としての覚醒のとき。

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タトゥイーンの叔父夫婦(オーウェン、ベルー)が帝国軍に殺され家も焼かれ、帰る場所を失くしたルーク。フォースを学び父を継ぐジェダイになる決意をした瞬間。これもまた、覚醒のときだったのかも知れません。

プリクエル (エピソード1~3) ではこのBGMは使われていません。この様な強い決意の瞬間も描かれていませんでした。

5. ルークのライトセイバーに共鳴

そもそも本当にルークが当初使っていた青のライトセイバーをべスピンの穴から拾い上げて来たのか?という疑問もありますが…。

オビ=ワンとルークのフォースの残留思念の様なものでしょうが、触れただけで二人の声が聞こえたということは、深い因縁の持ち主なのだろうと思われます。

6. R2-D2の再起動

R2-D2がレイの帰還と同時に再起動したこと。ルークが去った後、長らくスリープモードに入り停止状態だったR2は、レイがディカーのレジスタンス基地に現れたのとほぼ同時にスリープモードから目覚めました。主の帰りを待っていたかの様に。これもルークとの深い縁を感じさせます。

2. フォースの申し子 (アナキンと同様にフォースから生まれた子供)

フォースの申し子説の根拠は以下の通りです。

  1. フォースが強い
  2. ルークのライトセイバーに共鳴
  3. ルークの妻、レイの母になり得る人物が未登場
  4. 強いフォース感応者同士が引かれ合った
1. フォースが強い

遺伝的な点に関する事項は除いて、フォースの強さについては先の「ルークの娘説」で記述した内容と同じです。

2. ルークのライトセイバーに共鳴

これも、フォースの感応力が強い人物であれば血縁者でなくても残された思念の声を聞くことが出来たのではないか、と解釈できます。

3. ルークの妻、レイの母になり得る人物が未登場

「ルークの娘説」で弱い点として、ルークの妻、レイの母親になり得る人物が登場していないことがあります。マラ・ジェイドとくっ付くとかその辺の話は無かったことになりそうですし。

かと言って、ハン・ソロとレイアの娘としたら、劇中であれだけ一緒に行動している間に親子だと気付く場面があっておかしくなさそうです。

父親が異なるレイアの娘という線も薄そうです。エピソード6で、2年越しにジャバの宮殿までハンを助けに乗り込んだレイアの情の厚さを考えると、不義理なことはまずしていないはず。というか不倫ドラマはディズニーが許さない気がしますね。

4. 強いフォース感応者同士が引かれ合った

親子関係がなかろうが、クワイ=ガン・ジンがアナキンに出会った時の様に、強いフォースを持つ者同士、ルークと力に目覚めたレイは引かれ合い、遅かれ早かれ出会うことになっていたのではないか、とも考えられます。

皇帝(ダース・シディアス)はルークの潜在的な強いフォースを感知していたのに対し、スノークはレイのフォースを感知している直接的描写はありません。この説を考えた当初は、この点が難点になると思いました。

しかし、スターキラー基地崩壊の際にハックス将軍と会話したときの、「カイロ・レンの修行を終わらせるべき時が来た」という独白こそがこの説の論拠になりました。

手負いだったとは言え、カイロ・レンを打ち負かしたレイの強いライトサイドのフォースを認識したため、カイロ・レンのダークサイドの修行を完了させるべきであると判断したのではないか、と考えられるからです。

ルークとレイの対面での互いの表情の意味は?

ラストシーンで、ついにレイたちはルークの居場所を突き止め、会いに行きました。出会うべくして出会ったという表情でライトセイバーを差し出すレイ、何かを悟った表情でライトセイバーとレイを見つめるルーク。

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「初期三部作の主役なんだから何かしゃべれよ。つーか、お前を探してみんな苦労したし、ハンは死んだんだぞ…」と、思ったりもしましたが、宿命を感じさせる出会い、という場面の演出では互いに言葉を交わさずに終わるのが良かったのかも知れません。

生き別れた親子の対面なのか、新たなフォースの申し子レイとかつてフォースから生まれた男の息子ルークの対面なのか…。

先日発売したブルーレイディスク版を何度も見返しましたが、今の段階では結論は出せませんね。状況証拠からはルークの娘またはスカイウォーカーの血縁者である説を推したいところです。

エピソード8まで、最新作を観たい時に観られるため、DVDよりブルーレイ版がおススメです。あと1年半以上もありますし。。。

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