またまた、使える表現の宝庫、3POより。彼は
3PO : Secret mission? What plans? What are you talking about? I’m not getting in there. I’m going to regret this.
3PO : 極秘の任務? 設計図ってなんのことだい? 一体何を言っているんだ? そんなとこにわたしゃ入らないぞ。(爆発音が迫り、脱出ポッドに乗り込みながら) “I’m going to regret this.”
少し訳し辛い箇所でもあります。
「スターウォーズの鉄人」さんのスクリプトでは、「困ったことになったなあ」
昔の吹き替え版TV放送では(記憶が曖昧ですが)、「行くよ、行けばいいんだろ」という風に訳されていました。短く意訳されており、流石本職だなと感じます。
Contents
動詞 regret
regret [rɪgrét] (他動詞)
- (すでに起きたことを) 後悔する、悔やむ
- (regret doing ~) ~したことを後悔する
- (regret to do~) 残念ながら~をする
- (regret that~) ~ということを後悔する、悔やむ
regret の意味から、この場面の “I’m going to regret this.” の訳を考えてみると、3POはもう脱出ポッドに乗り込みながら「(ポッドに乗るという行為を)後悔し始めている」ので、
- おお、いやだいやだ (oh, dare, dare. と同じ様な使い方)
- ろくなことになりゃしない
- 困ったもんだ
- もうどうにでもなれ、だ
この様な訳し方にするしかなさそうです。「さっそく後悔し始めているよ」だと固く不自然な言い回しになってしまいますね。
regret を使った例文
I regret to inform you that planet was occupied by Trade Federation.
残念なお知らせですが、あの惑星はトレードフェデレーション (通商連合) に占拠されてしまいました。
We regret to postpone promoting you to the rank of Jedi Master.
申し訳ないが君のジェダイマスターへの昇格は見送りだ。
「残念ですが (まことに遺憾ですが) ~ します。」という日本語と対応するのが、”I regret to do” となります。国会答弁を英語で行ったら頻出表現になりそうですね。
以上、今回は動詞 “regret” の劇中での使われ方と、便利な使い方の紹介でした。